ロワールコンサートも無事終えた10月2日のお昼過ぎ、悲しいお知らせがありました。ベイビーハープで音楽療法を続けていた金子さんが、60歳の人生を終え安らかに逝かれました。人口呼吸器をつけて7年、マリアハープと出会ってからは6ヶ月。短い間でしたがこの間にマリアハープもいろいろと進化しました。ホスピスケアのベイビーハープはこんな出逢いで生まれたのでした。
私がベイビーハープを演奏すると、まるで一緒に歌うかのようにアゴを動かし、頬を紅潮させる金子さんでした。私の声を聞き、盛んに眉を動かし目を開けようとされていました。意識は在るので、好きと嫌いの感情表現をされる方でした。沢山のことを学ばせていただいたように思います。
お通夜式では妻ちづ子さんと二人で、前日までちづ子さんが発表のため枕元で練習していたドナドナ、故人がお好きだったアメイジンググレイス、ふるさとを演奏しました。会場の皆さんから、自然にメロデイーが溢れ出て最後の音楽療法を無事に終えることができました。ご参列の皆様ありがとうございました。この楽器がたくさんの方々の魂を癒すことができたら本望です。故 金子哲昭さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
10月1日のロワールコンサートの様子はホームページのトップに動画をアップしていますのでご覧ください。http://www.mariamusic.jp/