2012年2月8日水曜日

母とマリアハープ



昨年の11月から録音に入った『サウンド オブ  マリアハープ』のアルバム制作も、プレス工場から帰ってくるのを待つばかりとなりました。マリアハープが誕生して2年半年でここまで来るとは・・誰もが思いもしてなかったので自分でも不思議です。私にとってはリハビリの道具だけではなく、新しい楽器として認められた事は大きな事です。
さて、続けてこの勢いでマリアハープ曲集の制作も頑張ってみたいと思います。
三年前の春、母が倒れて豊岡病院に運ばれて4ヶ月間、但馬内のあちらこちらの病院にお世話になりました。その間に、試作のマリアハープ・カヌーン型が2種類できてきました。「病床でも出来る楽器があったらいいな・・」と常々思っていたので、「今創らなければ意味が無い」と思い、作家さんへの交渉、デザインなど取りかかりは早かったと思います。
(母は学校の音楽教師でした。クラッシックピアノを止めてバンドやってる私に、ヤマハ音楽教室の講師、経営の道をつけた人です。父は天台宗寺院の大僧正。私に絵心と社会奉仕を植え付けた人、「音楽は人の心を豊かにする為にあるから、音楽で利益を求めてはならない」と今も言い続けています。)

4ヶ月後、母が加東市の施設に来たので、隣りの緑陽館のピアノサロンで始めた『車イスで来れるバリアフリーコンサート・マリアハープ&ギター』。シャンソン、ジャズ、ポップス、映画音楽、子守歌、等ジャンルを問わない内容のプログラムにして、マリアハープの演奏、弾き歌いを入れ、マリアハープの可能性をさぐっていました。
新聞社会面、TVニュースなどで話題を呼びんだ分、人々の問い合わせに答える為には自分から動かなければなりませんでした。また、コンサートで使えるように、楽器の改良が必要になってきました。
私の師匠でもあるギタリスト中村たかしさんに手伝ってもらいながら、月一度の開催ができるように、あちこちの会場にもご協力いただきました。お願いをきいていただいた支援者の皆様、本当にありがとうございます。
母と私のために創ったこの『マリアハープ』、大勢の方に知っていただき、また実際に手にして奏でられています。この音に惹かれて、癒されて、励まされて生きている人が存在している事は、音楽療法以前のことなんだな と思います。
昨年末から母がコンサートへ来ることが無理な日が続いています、母の指定席はいつも中村たかしさんのギターの真ん前でした。お母さま これがらは静かなお部屋でゆっくりとマリアハープのCDを聴いてくださいね〜♫
「これは名曲だ♩」とお気に入りの『アメイジング・グレイス』そして、私の手話の歌『愛★この星に生まれて』も入っていますよ。
「SOUND OF MARIA HARP〜MariaHarp&19thCentury Guitar」は3月21日発売です。(全13曲)

2009年10月 車イスで来れるコンサートの第一回め。
加東市緑陽館サロン北野にて
2011年6月 いつもギターリスト中村たかしさんの真ん前が母の指定席です。
私の手話歌をみんなで〜♫加古川市 ぎゃらりい日本堂にて。
壁には画家柴田節子さんが描いてくださった『ハープ響く』他13点を展示。
試作のマリアハープでリハビリ中です。
加東市内 老健施設 サンスマイルにて。右手は動きます。
身体が回復して姿勢が真直ぐに戻って
笑顔も言葉もでてきました。
「村岡に帰りたい!」っていつも。
こんな簡単な事もできなくなってしまって・・
とつぶやきながら、でも暫くは音が続きます。
グッドタイムリビング小野にきて6ヶ月め。
今日は気が向かないから練習やめました♪
自室は、お家の様に畳にリフォームしています。
グッドタイムリビング小野に住んでいます。

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