2017年9月24日日曜日

リラギター&ディタルハープとマリアハープ

東京で長谷川氏との10時間練習、最終日は通しのリハーサルをしました。ホテルの乾燥と温度差で喉ガラガラ状態でしたが、何とか課題曲を動画に残すことができました。


今回の一番の課題、ピッチの異なるリラギターとの共演ですが、選曲の工夫とカポタストを使うことでクリアできました。(マリアハープより一音低いので。)

リラギター伴奏で「サリーガーデン」 私のCDより一音高く歌っています。マリアハープ弾き語りでは、「ナチュラルに、ナチュラルに」で、張り上げて歌わないようにしてきました。これ以上高くは無理・・ですね。

https://youtu.be/1Iwu2fJIYpI

そして、番外ですが私のリラギターの体験レッスン2。腕がかなり苦痛ですが、何とかコードは弾けるので、長谷川氏にマリアハープをお願いして私がリラで伴奏をすることに。二回続けて弾くと限界ですので、直前は練習しないほうが良いかもしれません。これは3回目の演奏で、ヨタヨタです。。

https://youtu.be/5foqiIXKNmI


人生で2回お出会いしただけの長谷川氏とのコンサートに向け、前回と今回で20時間の打ち合わせと音合わせ。まだまだ手探り状態のところも多々ありますが、9曲それぞれ記録動画がありますので、これからの仕上げに参考にしたいと思います。

そして、この機会に合わせたように、200年前のディタルハープがイギリスから届きました。もう随分前から、博物館の写真で見ていた楽器が、同じものが現存していたのです。古楽器商のホームページで、沢山のギターやリュートやマンドリンに混ざってディタルハープの写真が一枚並んでいたのを、田中清人氏が発見し教えてくれました。価格は1820年の楽器にしてはさほど高額ではありませんでした。( 200年も経ってると修復費用が かかると思われますが )  古い楽器の値段ほど価格が想像できないものです。ディタルハープは、演奏できる人がいないので、売れ残っていたのかもしれませんね?
8月末に売主から連絡が入り、日本に送れる状態だとの返事でした。約2週間かかって到着したハープは、弦を変えると優雅な音色で鳴ってくれました。壊れるといけないので、5分程弾いただけです。楽器の状態を細やかに点検、修復していただき安心して音が出せる日を待ちわびている今日この頃です。

10月22日のコンサートは限定20席、ご予約をお待ちしています。









2017年9月21日木曜日

長谷川ギター教室での研修とリハーサルの様子。

7月に引き続き東京で二日間、リラギターの第一人者 長谷川郁夫氏とのリハーサルと、リラギターのレッスンに行ってきました。
リラはギターと同じくコード押さえてアルペジオ演奏が可能です。楽器が大きいのと幅があるので、持ち方にコツがいりますね、左手がかなり苦しい楽器です。2曲ほど弾いたら腕がしんどくなってきます。
今回は2回目ですので、「ロンドンデリーの歌」の伴奏をしてみました。長谷川氏がマリアハープでメロディー担当です。2回練習し、いろんな弾き方をしてみましたが、3回目に動画撮影の時は、腕が疲れてきて楽な弾き方をしていたかもしれません。
ギター伴奏でマリアハープ弾き語り曲「涙のアランフェス」は自作歌詞、途中に語りも入るのでヒヤヒヤしながら拍数を数えたり、ギターの名曲「禁じられた遊び」に付いた和訳歌詞の意味を どんな情景なのか話し合ったりと、ハードでしたが、楽しく穏やかムードの10時間でした。
夕食は、栄養士の奥様にたくさんのお料理を作っていただき、とても美味しくいただきました。お腹がペコペコだったので写真を撮れなく残念ですが、代わりにご実家 ギター教室のお庭に咲いていたお花をご覧ください。



10月22日には、ディタルハープの修復作業が終わっていますので、何か一曲弾く予定です。幸運なことに 記念すべき初演に、長谷川氏のリラギターや19世紀ギターと共演できることになります。ディタルハープは、ヨーロッパでも数少ない楽器ですし、日本では他に持っている人はいないのでは無いかとも思います。もし持っておられても演奏する人は皆無では無いでしょうか? YouTube動画を検索しても、さほど見当たりません。しかも奏法が普通のグランドハープのような指で弾いているので、違和感があり美しい音色とは程遠いものでした。
ディタルハープはマリアハープと同じ弦の並びですので、マリアハープと同じ指の形で弾いていたのでは無いでしょうかね?楽器の修復が終わったら、いろいろ研究してみたいと思います。

 


弦交換できた時に少しだけ弾くことができました。修復してくださる田中氏が「ディタルハープは1820年ロンドン生まれなので「ロンドンデリーの歌」♬」とのリクエストでしたので、お聞きください。









2017年9月17日日曜日

200年前のハープ

今夜は台風です。明日から東京研修ですが、新幹線大丈夫でしょうか。。。
さて、いよいよ待ちに待ったハープがロンドンからやってきました。弦を調整していただいたので、試奏してみました。










楽器商のビンガムさんが、当時の教則本や曲集のコピーを付けてくださいました。ハープリュートを元に開発されたディタルハープ、YOUTUBE動画もあまり参考になるのがありませんので、今日の試奏ですがYOUTUBEにアップしてみました。
演奏スタイルは、こんな感じで膝に乗せるようです。立ったまま、机に乗せて演奏することもできます。この方が、安定して、演奏しやすいように思いました。




これから、壊れたフレットなど、細かい点検と修復を 田中清人氏にしていただき、10月のコンサートでごらんになっていただけることと思います。



2017年9月5日火曜日

マリアハープ基礎検定でした。

8月27日、マリアハープ基礎検定で、ステップ1を2人、ステップ2を3人受けられ、皆さん優秀な成績で合格されました。ステップ1、2合格で発表会に参加できます。ステップ3合格でボランティア活動で演奏することを許可しています。しっかりした音が出るようになるには日にちがかかりますが、人前でいい加減な演奏をして恥をかかないためにも、基礎検定を続けて受けられることをオススメします。目標を決めると日々努力します、その努力が成長へと導いてくれると考えます。

10月1日のコンサート後は、参加者も楽器を持ち寄ってのワークがありますのでマリアハープ、ハーモニカ、オカリナ、ウクレレ等、楽器片手に遊びに来て下さい。

カフェひとやすみ

ルネッサンスギター体験。

弦張り替えました。


工房のこま犬
久しぶりに白い絵本。


2017年9月3日日曜日

マンチェスター博物館にある古楽器 Dital-harp


ディタル・ハープ又はダイタル・ハープは、1800年ごろ、イギリスのオルガン奏者、音楽家 エドワード・ライトが、自身のために作った弦楽器で20弦の音域。 弦の長さを変えるためのメカニズムが組み込まれているようです。 dital というのは、ピッチを変化させるためのレバーが付いていることを表していて、どのように演奏するのか想像できませんが、ハープにフレットをつけた発想のようです。
この楽器の事は、マンチェスター博物館に展示してある事で知りましたが、1820年代の楽器が現存していることがわかりました。その楽器は、ヨーロッパの楽器商の手元にあります。マリアハープとの共通点がたくさんあるので、実物を手に取ってみたいものです。
当時は両手で弾いているようですが、弦の並びはきっとマリアハープと同じで、左が低音、右が高音です。もし、日本に送れる状態でしたら、10月のコンサートの頃には見ていただけるかもしれない、なんて楽しみに返事を待っているところです。

ディタルハープ

背面