2017年12月24日日曜日

来年のコンサートに使いたい楽器

先月から制作に入ったメープル材の18弦は、一枚板削り出しタイプです。一度カンナ掛けをさせて頂きましたが、凄く硬さを感じました、カチカチです。今は、形が整って側面にメキシコアワビ貝の装飾を埋め込んでいます。表面は、前回と同じく羊皮紙のロゼッタが入ります。今回はスペインの若い作家さんのレーザーカットのロゼッタを購入してあります。
色白のメープル材を活かして、着色はせずにナチュラルな色合いのまま、貝とストーンを使った装飾をお願いしています。飾りをたくさん入れても音色に変化はありませんが、先々どこかの楽器博物館か歴史資料館に寄贈することも考慮しての作業です。9月にロンドンからやってきたディタルハープの造形を見て、飾りは無いよりある方が断然良いと思いました。装飾のある方が、きっと誰かが奏でてくれる・・後世まで大切に保存してくれるのでは・・ と考えるのです。
あの豪華なディタルハープは、私のと同じデザインのがイギリスのリバプール博物館に保存展示してあります。私の楽器はNo.16と内部に焼き印が押してあります。素晴らしい技術とセンスを持ち備えた楽器工房だったと想像します。

来年は、ディタルハープのCDアルバム制作、オリジナル手話歌CD制作、3月3日篠山市で ひな祭りコンサート、4月29日芦屋市 花屋さんでのコンサート、そして8月4日西宮市プレラホールでのコンサートがあります。4月と8月にはディタルハープも演奏できるように楽譜を書いて行きたいと思います。素敵なコンサートになりますように♫共演者の方々よろしくお願いします。

私の19世紀ギター、1820年製のディタルハープ、22弦のマリアハープ
今日、無色のセラックニスが薄く薄く塗布され、木目が浮かび上がりました。
この貝の模様は、数年前にも入れるかどうか思案した記憶があります。木肌の色との相性もあるので、今回使うのが初めてです。
大変細かく、難しい作業をやっていただいています。





2017年12月16日土曜日

西脇北高校吹奏楽部と

12月16日は.昔々から色々と記念すべき事がありました。
今年は、西脇北高校吹奏楽部が、私の楽曲「あなたに贈るメッセージ」をアンサンブルコンサートで初演しました。来年1月の東播磨アンサンブルコンクールに参加するそうです。
2年ぶりにアピカホールへ向かいました。
(プロバンスクラブの式典以来です。あの時は、父の葬儀になってしまい、私抜きでの出演でした。)
この曲は、まちづくりの一環として20年前に播州織をテーマに書いた曲の一つで、キルト作家の小東風彩さんにプレゼントしたものです。昨年は、西脇小学校のオーケストラが演奏してくれました。
北高校の緞帳製作の指導を小東さんがした時に 私の歌ったデモ演奏を流していたのがきっかけで、今回のジャズアレンジに発展したとの事でした。

立ち見状態のアピカホールの最前列に案内して頂き、校長先生とホール館長さんと一緒に観せていただきました。アナウンスが「西脇北高校  作曲 マリア味記子、 あなたに贈るメッセージ  」と流れ、会場がざわつき、、演奏が始まりました。200席のホールですが 私を知る人も多くいた様です。
久しぶりに作曲家として呼ばれて 何だか落ち着いた気分になった私です。「マリアハープ奏者」も有りですが、たまに古巣に戻って気分安泰(笑)

ステージは、生徒3人とOB. 先生、合わせて6人のメンバーですが、今日は風邪で一人欠席で5人。ワクワクしながら拝聴しました。久々の吹奏楽の響き、夜は岡山大学の定期演奏会もあります。1月には、保科先生の指揮法の公開講座もあります。まるで、私に帰っておいでと言うように、ブラスの波が押し寄せてきています〜 マリアハープ丸8年頑張りましたから、そろそろ自由になりなさいと言われている様な気もします。そんな時に ディタルハープがやってきたのも 不思議なタイミングです。
演奏を聴きながら、思わず一緒に棒を振ってあげたい気持ちになったり、学生諸君のピュアな音色と演奏を、お手伝い出来るものなら手を貸したい気持ちで聞いていました。西脇北高校吹奏楽部の皆さん、素晴らしいハーモニー、演奏をありがとうございました!😊🎶💕
ホール内撮影禁止でしたが、館長公認の広報写真カメラマンから お写真をいただきました。また機会がありましたら、学校訪問をさせていただきますね。
アピカホールで、マリアハープとディタルハープを盛り込んだ企画をリベンジ、来年は実現したいと館長さんと話しました。




2017年12月10日日曜日

ディタルハープのテスト録音でした。

12月8日、毎回CD制作でお世話になっているビートショップスタジオでディタルハープのテスト録音でした。ハードケースがまだ出来ていないので、ギターのソフトケースに入れてスカーフでぐるぐる巻きにして電車で行きました。

赤いケースは工房から頂きました。
姫路のゆう工房のさおり織りと、姫路の革紐。
レコーディングブースに入ってから、イメージ膨らませて自由に音出し、楽しい時間。ラフに演奏でき、スタッフの皆様に感謝です。合わせて制作途中 手話歌CDも完成目指します。
カホンの上にハープを置いて。
ジュピター こんな感じで撮れました。


前回のCDに入れた「妖精の歌」も弾き比べ。

2017年12月6日水曜日

ヴァイオリンと病院コンサート練習

昨年は入院中につき私だけ欠席した恒例の病院コンサート、今年は必ず行きますのでよろしくお願いしますね!

1820年製ディタルハープ:1700年製ヴァイオリン

彼此30年近くピアノ伴奏しているヴァイオリンの坂根猛氏と、久しぶりの音合わせでした。チェロの川畑先生が他界後は、ヴァイオリンとピアノ演奏を年2回 加古川市内の病院でコンサートを続けています。マリアハープが出来てからは、マリアハープも演奏しますし体験していただいたりしています。
今年は、ディタルハープがやって来たので、ヴァイオリンと合わせて見ました。病院には、ピアノよりハープの方が柔らかな音色で良いと思います。

2年ぶりの音合わせ、ウオーミングアップにバッハを弾いていただきました。お嫁に行ったYAMAHAのピアノも健在で、このG2タイプはキラキラ音なんです。真っ黒のグランドを、楽器屋さんが塗料を取り除いてローズウッドの木目が見えるようにしたもので、ワインがかったブラウンが鮮やかです。マリアハープの色と似ていますね。



2017年11月27日月曜日

初心者用マリアハープご紹介

初めてマリアハープを練習される方には、ヒノキの材のスリムタイプをお勧めします。ナチュラルな木目と柔らかな音色、温かな木肌で、リラックスした演奏を楽しめます。音はG〜17音ありますので、マリアハープ曲集全曲演奏可能です。
お子さんのオモチャ程度でしたら13音のミニタイプ、可愛いい高音です。テンション高く、キンキンした音でオルゴールっぽいです。音が少ないので、弾けない曲も出てきます。

どちらも教材セットは必要となります。


2017年11月22日水曜日

年内の予定

今年もあと一ヶ月となりました。交流発表会も無事に終了、次は12月2日姫路教室有志での演奏会、その後は、14日に例年のヴァイオリン&マリアハープコンサートが加古川市内の病院で行われます。


市民会館の会議室ですが、ときめいて花さんにアレンジしていただいて、良い感じです。
田中清人氏のハイブリッドギターとマリアハープ
            
             ゲストは、アコーディオン奏者の本田千香さん。
アロマストーン、リボンドール、木のオブジェも。
15名の生徒さんが参加しました。
 ゲスト演奏の千香さんの若々しくエネルギッシュな演奏に、生徒さん方も目を奪われとっても刺激になったようです。又機会があったらコンサートに伺いたいと思います。
楽器製作家の田中氏には、ハープを作った時の余りの木をオブジェにして展示していただきました。私のフェイシャルエステを担当している宮本恭子さんには、アロマストーンの展示とセミナーも別室でやっていただきました。黒いドレスのリボンドールは、この日一番頑張った人にプレゼントさせていただきました。
いつもは個別のレッスンで、交流の機会がほとんどない生徒さん方ですが、お互いの演奏を通してお話も弾んでいたようです。来年は、春に検定も計画しますので、合格目指して練習に励みましょう♫

2日の姫路では、生徒さんはソロ演奏2曲に挑戦です。ろていでは、ちょうど一年ぶりのコンサートになり、皆さん楽しみにしてくださっています。私は田中清人氏ギターで、マリアハープ弾き語りを数曲予定しています。
Programです。

15日の病院コンサートでは、ヴァイオリンの坂根猛氏のピアノ伴奏とマリアハープ弾き語りです〜♬  この病院コンサートに参加したいマリアハープ生徒さんありましたらお待ちしています。毎年6月と12月、年2回のご奉仕となります。



2017年11月17日金曜日

門下生交流発表会

秋のコンサートを終え、11月19日は門下生の交流発表会。今回は、小野市民会館コミセンおの303号室での開催です。当初画廊風らんでの予定でしたが、参加者が増えたり、諸々の都合で、急遽私の住む小野市民会館コミセンおのにお部屋を借りました。
以前、地域づくり協議会の委員や市民音楽祭の委員をしていたので、大変に懐かしい場所です。職員は入れ替わり、知る人はいなくなっているので、新鮮な気持ちで貸し館の申し込み書類を書いてきました。
こちらでは、利用者の内3分の2以上が小野市民だと、何処でも無料で借りることができるので、様々なセミナーで利用したものでした。研修室で少々楽器の音が漏れても許されるのがここの良いところです。コミセン小野は文化サークル数が大変に多いのです。マリアハープの第1期研修生3人が練習した場所でもあります。
303号室は24脚椅子が入っていますが、あと5脚貸していただき準備したいと思います。お花、ケーキセット、ビデオ撮影、アロマの香りなど、皆さんにお願いをして手作り感たっぷりのイベントになりそうな感じです。

先日から製作が始まった、今年最後のマリアハープ。生徒さんの20弦ウオルナット材と、18弦メープル材を切り出した材で、簡単なオブジェもできているようです。Newタイプは厚さのある一枚板から作るので、端材も大きいです。楽器の完成を心待ちしている生徒さんに見せて差し上げたいと思います。

端材アート

リボンドール
アロマストーン

などなど、今まで飾れなかったグッズも登場しますのでお楽しみに!
記録のため、イベントページも作りましたので チェックお願いします。

2017年11月3日金曜日

小学校で、人権コンサート

3年前からのお約束、昨年は私の手術入院で行けなかったので、地域の人権委員さんが再企画してくださいました。場所は、宝塚市末成小学校。4年生と地域一般の方々を対象とした人権集会の行事です。人権委員長を長年なさっている大西さんに企画していただきお世話になりました。
朝、7時半に舞子を出発、9時から準備、音チェック、10時半スタートでした。マイク関係は、教頭先生と渡辺邦孝さんにお任せです。
実は、マリアハープを小学校の講演に出すのは初めてのことになります。色々と忙しく、学校講演をお断りしてばかりでしたので、この末成小学校が1校目となりました。

準備完了!頑張ります〜!

クニタカさん、セッティングお疲れ様!

本日使用するマリアハープの色々。

4年生2クラスと地域の方々が小雨の中体育館へやってこられました。人権と音楽?どう結びつけるかが、毎回私への課題です。もちろん、バリアフリーなマリアハープの事は当然なんですが、、、その他諸々私の原点とも言える大切な話を、手話歌を通して子供達にわかるように伝えなければなりません。難しい受け売りの講演ではなく、自分が経験して感じてきたことを飾らずにわかりやすく話し伝える講演を、私はマリアハープが出来るずっと前から30年近くやってきたことになります。

手話歌の歌詞も大きく見やすい場所へ。
そして、手話の歌でメッセージを伝えることも。この日も、会場のみんなが、自分の心を手のひらで表現してくれました。
とても素直で明るい児童です。

楽器の弦の数をみんなで数えたり・・
 渡辺邦孝さんの素敵でダイナミックなピアノソロ、アコーディオンソロ演奏もありました。いつも盛り上げてくださってありがとうございます。
終了後はマリアハープに触れて。

お世話になった人権委員さん方。
行事が終わってから、委員のお母さん方もマリアハープを弾いて楽しんでくれました。翌日、担任の先生からお礼のメールをいただきました。なんと、兵庫教育大学の保科洋先生のゼミでトランペットを吹いておられたとのこと。私のプロフィールから、保科研究室で2年間研究生で在籍していたことを知りご連絡いただいたようです。同じ先生に学んだ方が、この学校におられ嬉しく、この学校で演奏できて良かったな〜と感じました。「4年生だけでなく、全校生に聞かせたかった。」との感想をありがとうございます。

私は、どこへ行っても実年齢よりかなり若く見られやすく、この日も地域の老齢の方が「音楽大学の卒業ですか?声楽科ですか?」などと盛んに尋ねられました。私は音楽科も行きましたが、造形美術科出身です。しかし職業は21歳からずっと音楽に携わってきました。以後何十年も経っているのに、「どこの音大ですか?」なんて尋ねられて、違和感を感じます(笑)
今の時代、今の若者に学歴がどれだけ重要なんでしょうかね? 経験と適正、やる気と実力に勝るものは無いように感じるのですが、、、
あの、懐かしい 研究室でオーケストラ指揮法を研究していた私と、のん気に楽しくマリアハープを弾いている私は同じ私です。こんな事になるとは想像もできなかったけれど(笑)

2017年10月28日土曜日

台風とマリアハープコンサート

台風の接近する中、東京からギタリストの長谷川郁夫氏が修復完了の19世紀ギターを受け取りにやってこられました。22日のコンサートは、時間を早めて午前10時からに変更し行いました。

21日はロッジSPHでリハーサル。この日にはなんとか声が出るようになっていましたが、話をすると咳き込むので、できるだけマスクをして無口でいようと苦しい努力、、、明日の司会進行は、田中清人さんにしていただきます。
マリアハープは、22弦タブノキ材、17弦モアビ材、広島スーリール製作17弦ヒノキ材、の3台を使います。



お互い、音に制限のある楽器ですが、夏に東京で5日間音合わせをしていたので、スムーズに進みました。 最後に楽器を持ち替えて、私がリラを弾きます。かなり腕が痛いですね。。。




翌朝は、7時半にロッジを出発してカフェ日葉さん入り。大雨にも関わらず会場いっぱいのお客様にお越し頂き感謝申し上げます。

関西では聴くことのできない リラギターとマリアハープのコラボ、そして19世紀ギターのコンサートは、初めての企画です。それに加え修復完了したディタルハープも展示いたしました。こんなチャンスはこれからも滅多にないので、来ていただけて良かった〜!
悪天候の中お越しになったお客様には充分満足していただきたいと思いながら、クラシックギタリストとの初めての共演を無事終えることができました。

リラギターの研修に東京までレッスンに伺い、マリアハープと19世紀ギターのレパートリーを考えているところで、今回のコンサートの運びになりました。8歳になるマリアハープと200歳のディタルハープ、これからの課題としてリラギターや19世紀ギターとの合奏曲を構築していきたいと思います。









長谷川さんのブログにも記事が載っています。
http://has.tea-nifty.com/blog/2017/10/5-b1b2.html

田中清人さんのブログです。
http://kiyond.blogspot.jp/2017/10/blog-post_23.html

この日の曲リスト。
予定曲

2017年10月12日木曜日

DITAL-HARPとピアノ音合わせ。

ディタルハープの弦がだいぶん落ち着いてきたので、ピアノと合わせてみました。
曲は、楽器に似合いそうな「ロミオとジュリエット」です。演奏用の衣装も考えなくては、 ^ ^


    

2017年10月8日日曜日

修復後の DITAL-HARP の音色

田中清人氏による修復作業が終わったディタルハープを弾いてみました。いつも弾きかけては、うとうと居眠りをしてしまう程優しい音色です。
修復前と同じく ロンドンデリーの歌を弾いてみました。


修復前の音色はこちらです。https://youtu.be/ooZr3XOAees

2017年10月6日金曜日

楽器の修復


 8月末に購入したディタル・ハープの修復が完了しました。音が、素晴らしく美しくなりました。200年以上経過して、木が化学変化を起こしているのでそうです。ニカワに反応して化学変化を起こすとか聞いたことがありますが、こんなに円やかな音色になるなんて・・
田中清人氏の修復技術も素晴らしかったです。楽器は音が出なかったら意味がありませんものね。きっと作られた当時よりも良い響きになっているのだと思います。
あまりに素晴らしすぎて、演奏するのも怖いぐらい、壊れはしないかな、、、っと。予期せず突然にこの楽器が来たので、どうしていこうかと 良い考えが浮かびません。
10月22日のコンサートでは展示し、何か一曲演奏いたしますが、ケースが出来上がるまで暫くは研究材料として、とりあえず演奏動画を撮っていきたいと思います。選曲に悩みますね。。。